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  • 黒木慕楠少佐の遺勳。

  • 投稿者:備中處士
  • 投稿日:2011年 9月20日(火)21時55分57秒
  • 編集済
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●平泉澄博士『黒木少佐「急務所見」奧書』に曰く、

「右、一卷、昭和十九年七月二日夕、海軍少佐島田東助氏持參。同四日朝、寫了。原本は、幅一尺一寸四分、長さ實に二丈一尺二寸五分、徹頭徹尾、血書にして、筆勢雄渾、湧くが如く、迸るが如し。忠君の至誠、神人を感動せしめ、護國の悲願、天地を振盪するものといひつべし。

 昭和十九年七月七日、更に一部を謄寫して、萬一に備ふ。彼の原本は、七月四日午後、島田少佐、高輪御殿に參り、吉島事務官を通じて、高松宮殿下の台覽に供し奉れり。平泉澄」と。



●平泉澄博士の談話(昭和二十二年九月)に曰く、

「此の建白書(愚案、『急務所見』)は、始め島田東助中佐(平泉門下)に寄せられました。處で島田さんは、どうしたらよいかといふので、私の處へ持つて伺ひに來ました。私(平泉先生)は、これは重大であると考へて、第一に、高松宮殿下の御台覽に供しました。それから竹田宮が台覽になり、東久邇宮にも見せたいからと仰せになり、そこへも廻された筈であります。

 海軍次官が私に、
「海軍省で、責任を以て保管します」
といふので、私は、
「死藏してもらつては困る。誰と誰には、必ず見せておいてもらひたい」
と指名して置いた。だから、大西中將も見てゐる筈です。

 此の建白書は、特別攻撃隊に對して、大きな役割をした。特別攻撃隊は、別に小田原少將らの運動もあり、楠公祭の前後、始めて霞ケ浦に編成されたものです」(『悲劇縱走』に曰く、「黒木少佐の建白書及び日記は、一括して海軍次官の責任を以て保管する所であつたと聞いてゐますが、いよいよ終戰となつて、機密書類を燒却する事になつた時、井上成美大將は、ひそかにK大尉を招き、黒木少佐の遺書を渡し、内密に之を平泉の手に託するやうに命ぜられました。よつてK大尉は、取り敢へず之をその母堂にあづけ、私の行衞を尋ねて、連絡してくれました。古今未だ曾て見ざる血の建白と血の日記が、私の手許に寶藏せられ守護せられるに至つた」)と。



●島田東助海軍技術少佐『手記』に曰く、

「予は、御殿(高松宮殿下高輪御殿)の吉島事務官の御取次により、その後間もなく、殿下に拜謁し得る光榮に浴したのであるが、殿下より、次の御注意があつた。

イ、玉碎武器と言ふ者もあるが、名稱がよくない。死ぬのが目的ではなく、攻撃して敵を殲滅するのが目的である。
ロ、攻撃し得る兵器であるなら、如何なるものでもよからう。その爲に必死といふ事に、心捉はれる必要はなからう。

重大なる御示しに恐懼して、御殿を退下した。

 この樣にして海軍は、特攻本意に進み、
イ、各所に特攻基地の設置を見る。
ロ、中央に特兵班設置せられ、
ハ、航空は、陸海特攻化せられ、
ニ、曉部隊も、本土近海に特攻設備を配置され、
文字通りの特攻一本までに推進せられたのであるが、これ一に、黒木兄の御盡力に基くものと言へるであらう。

 十九年九月、敵レイテ島に來る頃、比島海軍航空隊の、あの神風特攻隊發動の陰には、時の參謀長小田原少將の御奮鬪がある。又マリヤナ敵基地への囘天奇襲に、黒木兄御友人の奮戰あり、殉職、之に先き立ちし爲、不幸、戰果を見るによしなかりしも、黒木兄、以て瞑すべきものあらん。

‥‥

 嗚呼、黒木兄。貴兄の御忠誠は、貴兄と共に深く戰局を憂ひい人々により、その構想の大體は成就せしめられた。その原動力は、貴兄そのものである。そしてこれは、貴兄に言はしむれば、平泉先生の御教示の賜といふであらう。そして平泉先生は、亦この大いなる原動力こそ、實に先哲の精神によるところ、即ちこれこそ實に遠く國體の尊嚴に基ゐするものであると言はるゝであらう」と。
 


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