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平泉澄博士の神主としての遺訓。

 投稿者:備中處士  投稿日:2011年 1月 2日(日)02時10分31秒
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  ●平泉隆房博士『寒林夜話――祖父平泉澄との對話――十一』(日本學協會『日本』平成二十三年二月號)に曰く、「

(平泉澄博士の曰く、)戰前も戰後も、神職界を見ると、大體、二通りの神主がをる。一方は、神樣に對して尻を向けて、自分が神樣になつたくらゐの氣分で、氏子や庶民に神道やご祭神の徳を吹聽し、説教する神主だ。意氣込みは良いとしても、お前(平泉隆房博士)は、決してこのやうな神主になつてはならぬ。もう一方は、氏子と共にあつて、氏子と一緒に、ひたすら神樣を拜する神主、お父樣[祖父の尊父・平泉恰合翁]がさうだつた。お父樣を見習つて、立派な神主になるんだ。‥‥

 戰前の神道行政、これは評價して良いが、肝心の神職に、その人が少なく、實態は殘念なことが、實に多かつた。住吉大社の高松[忠清]宮司や、彌彦(神社)の庄本[光政]宮司(『神道教化概説』神社新報社刊あり)は、大陸で非常にご苦勞され、そして引き上げて歸つて來られた。いづれも立派な神職さんだつた。このやうな見識ある方々も居られた。‥‥

 内務大臣官邸で、會議があつた(昭和十六年、平泉澄博士は、神祇院參與を拜任。同年七月十七日、神祇院參與會議)。神祇院より[飯沼]副總裁・石井總務局長・宮村教務局長、參與として山田孝雄博士・吉田茂氏・今泉定助氏・高山氏・桑原氏・宮地直一博士、宮内省から岡本參事官が來てをられた。この日の議題で重大だつたのは、明治の末に、神社合併によつて廢止せられた神社のなかで、復活すべきものを調査した結果の概要が、總務局長より報告せられたことだつた。わし(平泉澄博士)は、非常に嬉しくなつた。ところが意外なことに、高山・桑原兩翁が、依然、神社合併策を良しとされて、復活に反對された。そこで、わしは反對意見を述べた。

『神道がずつと不振であつた原因は、當局が神社の形式のみを整備しようとして、神社の廣さ・氏子の數・資産等に、種々の制約を設けて、不適格なものを、表面上は合併の名のもとに、事實上廢止し、少しも由緒や信仰として顧みないことにあるのであります。かゝる形式的なものとして取り扱ふ以上、世間の人々の信仰は薄らぎ、神社のさびれゆくは當然のことでありまして、延喜式内社の古いお社が、由緒もない新興の村社に併合され、村人が畏敬してきた神の森は伐採開墾され、傳統は破壞され、信仰は蹂躙されてきたのです。私は年來、これを遺憾としてきたのでありますが、今日、當局が、昨日までのそれを非として、方針を一變されたことは、誠に感謝に堪へないところであります』と。

幸ひにも山田・今泉・吉田の三氏も、わしの意見に贊成、かくして明治四十年代の合併は、これを否定することに決し、しかし「先輩に對して、公然と間違ひであつたと言ふのもどうか」といふことで、「氏子の熱望に應じて復活するのを默認する」ことに落ち着いたんだ」と。



【參考・南方熊楠翁『神社合祀に關する意見』】
  ↓↓↓↓↓
http://9112.teacup.com/bicchu/bbs/161
http://9112.teacup.com/bicchu/bbs/170



 愚案、植村和秀氏『昭和の思想』(講談社選書メチエ・平成二十二年十一月刊)全七章に、二章を割いて、

一、思想史からの靖國神社問題――松平永芳・平泉澄

一、思想史からの終戰と昭和天皇――阿南惟幾・平泉澄

あり。若い研究者が、平泉澄博士を論じたもの、興味あられる御方は、ご一讀ください。
 
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