スレッド一覧

  1. 「九段塾」塾頭・金城翁最終講義(44)(備中處士)
  2. 「九段塾」塾頭・一兵士翁遺文抄(100)(備中處士)
  3. 泉水隆一監督『凛として愛』臺本(8)(備中處士)
  4. ★☆★ 時計の間 ★☆★(347)(塾頭)
  5. 神道に學ぶ。(55)(備中處士)
  6. 祖神垂示 親譲之道 拾遺(36)(はゆまつかひ)
  7. 賀茂百樹大人遺文(5)(備中處士)
  8. 先哲遺文に學ぶ。(31)(備中處士)
  9. 日本刀四方山話(51)(那須の権太)
  10. 平田篤胤大人遺文(31)(備中處士)
  11. 平田篤胤大人『古史成文』(165)(南雄)
  12. 崎門學筌蹄――埀加靈社・山崎闇齋先生の學問。(46)(備中處士)
  13. 世界的天皇信仰――愛國か尊皇か――(35)(はゆまつかひ)
  14. 參考聚英(15)(備中處士)
  15. 平泉澄博士遺文(9)(備中處士)
  16. おゝ靖国の大神(39)(はゆまつかひ)
  17. 大元靈に坐す天之御中主大神(8)(備中處士)
  18. 平田篤胤大人顯彰者・相原修神主(30)(相州之民艸ならびに備中處士)
  19. 霊的国防の本義 拾遺(34)(はゆまつかひ)
  20. さあ、『少年日本史』を讀みませう!(7)(備中處士)
スレッド一覧(全44)  他のスレッドを探す 

*掲示板をお持ちでない方へ、まずは掲示板を作成しましょう。無料掲示板作成

新着順:40/932 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

御讓位の濫觴。

 投稿者:備中處士  投稿日:2016年10月 3日(月)23時30分35秒
  通報 返信・引用
  ■『日本書紀』

 伊弉諾尊、神功、既に畢へたまひて、靈運當遷。是を以て幽宮を淡路之洲に構り、寂然かに長く隱りましき。亦た曰く、伊弉諾尊、功、既に至りぬ。徳、亦た大きなり。是に天に登りまして、報命したまふ。仍りて日之少宮に留り宅みましぬ。‥‥



■『古事記』

 天照大御神、高木神の命以ちて、太子正勝吾勝勝速日天忍穗耳命に詔りたまはく、「今、葦原中國、平け訖へぬ、と白す。故れ言依さし賜へりし隨に、降り坐して知看せ」とのりたまひき。爾に其の太子正勝吾勝勝速日天忍穗耳命の答白したまはく、「僕は降りなむと裝束せし間に、子、生れましつ。名は、天邇岐志國邇岐志天津日高日子番能邇邇藝命、此の子を降すべし」とまをしたまひき。



●伊藤博文公『皇室典範義解』

 恭みて按ずるに、皇室の典範あるは、益々其の基礎を鞏固にし、尊嚴を無窮に維持するに於て、缺くべからざるの憲章なり。‥‥將來、已むを得ざるの必要に由り、其の條章を更定することあるも、亦た帝國議會の協贊を經るを要せざるなり。蓋し皇室の家法は、祖宗に承け、子孫に傳ふ。既に君主の任意に制作する所に非ず。又た臣民の敢て干渉する所に非ざるなり。‥‥

第六十二條。將來、此の典範の條項を改正し、又は増補すべきの必要あるに當りては、皇族會議及び樞密顧問に諮詢して、之を敕定すべし。

 恭みて按ずるに、皇室典範は、天皇、立憲を經始したまへる制作の一として、永遠に傳へ、皇室の寶典なり。本條、其の紛更を愼しむの意を致すなり。抑々憲法に據るに、其の條項に改正を要することあるときは、之を議會の議に付し、特に鄭重なる方式に依り議決せしむ。而して皇室典範に於ては、獨り皇族會議と樞密顧問に諮詢するに止まり、憲法と同一の軌轍に依らざるは、何ぞや。蓋し皇室の事は、皇室、自ら之を決定すべくして、之を臣民の公議に付すべきに非ざればなり。



 愚、謹みて案ずるに、今の度の玉音放送、天皇陛下には、昭和天皇の攝政時代の御囘想を親しく聞召され、或は香淳皇后の御晩年を經驗され給うた上の叡慮に坐しました(『文藝春秋』平成二十八年十月號)。非理法權天なり。畏し矣。

 皇室典範起草に當つた法制家の柳原前光伯、或は井上梧陰子は、「至尊と雖も人類」として、讓位あるが望ましい(皇室典範原案)と述べ、戰後進駐下に、憲法と皇室典範が變更された時も、貴族院に於いて、南原繁議員(東大教授)と佐々木惣一議員(京大教授)の二人が、讓位を認めるべきだと論じた記録が殘つてゐる(市村眞一博士『平成二十八年の秋に思ふ──陛下の「おことば」を拜聽して』──『日本』平成二十八年十月號)由。

 「御意向は、天皇としてのお務めを長年にわたり、全身全靈をもつて果してこられた御體驗をもとに、日本の神々に最も近き座にをられ、人の上に立たれる天皇のお立場について、熟慮を重ねてこられた御省察によるものと拜される。御高齡ゆゑに、『讓位制適用』の御希望を示唆された今囘の御提起は、事柄の性格上、天皇のお立場にあられるお方にしか出來ないことであつた。‥‥退位して、陛下の御一身が樂になるといふためではない。國にとり、國民にとり、また陛下のあとを歩まれる皇族方にとつて、『高齡天皇の御讓位』といふ對策案が、『最も望ましい天皇御在位の在り方』には、必要不可缺と思はれるが故の、率直な大御心の表明であつた」(大岡弘翁『天皇陛下の「讓位の御意向」に想ふ──今上陛下への讓位制の適用について』──『國民同胞』平成二十八年九月十日)。

 天皇陛下には、畏れ多くも「國民の理解を得られることを、切に願つてゐます」との玉音を下し給へり。國民、之を謹まずんば、何をか謹しむ可き。萬が一、此の御「切願」を奉らざることあらむか、皇國の存在意義は、音を立てゝ崩れ、國民精神は、復び興ることはあるまい。
 
 
》記事一覧表示

新着順:40/932 《前のページ | 次のページ》
/932